農薬や肥料を使わない自然栽培で育てたお野菜やメロンの宅配サービスをご提供します。

第2回富士山麗無農薬栽培勉強会

4月5日金曜日に第2回富士山麗無農薬栽培勉強会を開催しました。

今回はその内容です。

最初の発表は、こだま農園の吉目木君です。

にんにくの栽培について3通りの方法を試しました。

マルチあり、ビニールトンネルなし

マルチなし、ビニートンネルあり

マルチなし、ビニールトンネルなし

以上の3通りで栽培したところ、マルチありトンネルなしが一番生育が良かったです。ビニールトンネルはマルチの使用にかかわらず、不要でした。

玉ねぎについてもマルチの使用に対し、ビニールトンネルの有りと無しで比較しました。

トンネル無し

トンネル有り

トンネルを使用した玉ねぎは、玉が大きなる前に抽苔が始まりそうだったので3月にやめました。ニンニク同様に不要でした。

大麦の穂が出るのが早いのと遅いのがありました。原因は分かりませんが、生育の上では特に問題はなかったみたいです。

育苗ハウスが乾燥してるため、水やりの時に土が舞うのが心配だったみたいです。土が苗についても問題ないので、心配は不要でした。

次は、はせがわ農園です。

プラムの花が4月6日に咲きました。

この木は地主さんが畑を離れてから約10年放置していた木で、2017年に就農したとき枝が沢山でていたり、木の幹に割れがあったりと凄く弱っていました。

2017年6月の様子。

それでもこの年は沢山実がなっており、もったいなかった事もあったので、少しだけ摘果をして、2本の木で合計500個ほど出荷しました。

2018年の冬に木村農学校で教わった強剪定を行いました。プラムの出荷数は20個位でしたが、木は少しずつ元気を取り戻している感じがします。

今年の1月に豊田市で行われた野中さんたちの勉強会で教わったのですが、イチゴや果樹の木などは実を沢山収穫をすると、その反動でその分の根の先端が切れていくそうです。植物は、根に応じて茎と葉が連動して大きくなるのですが、実をならせる事は作物の根にとって大きな負担になります。なので、摘花、摘果、剪定を木の状態に合わせて行うことがとても大事だと改めて感じました。

農学校では、剪定の結果は2年から3年後に出ると教わりました。なので、今年もなったプラムの実は木の状態をみながら摘果して、木を元気にする事を優先します。

ちなみに去年とれたプラムの最高糖度は15,9度ととても甘くて美味しかったです。

上4枚の写真が去年植えたリンゴの木で、下の3枚の写真が桃の木です。

1年木を去年植えました。主幹だけの木でしたが、1年で側枝がでてきて順調に思えます。

桃の木は、去年土にまだ根が残っていたクズに巻きつかれてしまい、折れたのも何本かありました。今年は最低でも2週間に1回は様子を見に行ってクズ対策をします。ユンボで見つけたら掘り起こしていたのですが、まだ不十分でした。

そらまめの様子です。この上の畑が近所のおじさんがやっている田んぼで、一度モグラ穴から水が流れてきました。その際化学肥料も入ったと思われ、約半年草を生えっぱなしにしたのですが、アブラムシがつきました。今年は様子をみて種取用にする予定です。

上が去年のメロンの様子で、下が今年の様子です。

メロンの収穫を終えた後、根を掘りあげたのですが根は畝の端をつたって伸びていました(写真がなくてすみません)。そして、自然栽培で作物を育てたとき、一番手前と一番奥の端っこが成長が良く感じたので、今年は全体的に畝の真ん中よりも内側に寄せて定植しました。生育にどういう変化が出るかは分かりませんが、このブログで順次成長を報告します。

次はなごみ農園の宮田さんです。

赤チコリの様子です。チコリのような西洋野菜は冬の寒さに強く越冬をするようです。そのため1月から3月の寒い時期の野菜としてはとても重宝します。トンネルも不要です。

今年から耕作放棄地を新たに借りました。クズの根の堀上が大変でした。

ほうれん草です。昨年は成長がよく、自家採種用です。ほうれん草にはオスとメスがあり、交配するには複数の株を残す必要があります。

スナップエンドウです。越冬の際の霜対策として藁をそえました。欠株がなく順調です。

トマトの育苗についてです。今年は種を一粒ずつ植えるのではなく、トマトの実を一個ずつ植えました。発芽のとき、元気のいい種が固まって発芽するので、鉢上げが楽になりました。

ビーツです。右の一本が無肥料で発芽したのもので、左の2本が有機肥料を入れた育苗土で発芽したものです。

右の無肥料の土で発芽した種は主根が著しく伸びてるのに対し、左の育苗土で発芽したのは主根と側根が同時に伸びてます。

無肥料だと作物の根が強くなる特徴があるのですが、発芽の段階で既に違いが出るのが分かりました。

露地のイチゴの様子です。こちらも無肥料で育っています。実が出来たらシートを敷きます。

紅菜苔とチーマディラーパの様子です。高畝を作り、昨年から無肥料で栽培しています。

写真では写っていませんが、施肥を止めると根が太くなり、表面の土から盛り上がって来たそうです。有機栽培の時には見られなかった様子で、肥料無しで育つと根が強くなることを実感しました。また、収穫時も太いのが増えたようで収量も増えました。

2年前に植えた桃とリンゴの様子です。順調に育っています。

次は、こだま農園の岩野さんです。

写真を撮るのを忘れたのですが、今年の9月にオープンするカフェの概要を説明してくれました。カフェでは、ワークショップやセミナーを定期的に開催する予定で、今やっている勉強会もカフェがオープンしたら、ここで開催します。

 

以上が今回の発表内容でした。

次回は第二金曜日の5月10日です。時間は18時半からで、場所は前回と同じこだま農園(富士宮市半野2011)の畑の小屋です。

皆様のご参加、お待ちしています。

 

 

 

 

 

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