農薬や肥料を使わない自然栽培で育てたお野菜やメロンの宅配サービスをご提供します。

第3回富士山麗無農薬栽培勉強会

5月10日金曜日に第3回富士山麗無農薬栽培勉強会を開催しました。

今回はその発表内容です。

富士山麓有機農家Seed Bankの鈴木一正さんです。

今の日本の農家が置かれておる状況について説明してくれました。

シードバンクの鈴木さんからは、種子法の廃止や、種苗法の改正等の最近気になる法律の話の概要を話して頂きました。 ゲノム編集の国家プロジェクトの存在も明らかにされました。 それぞれの詳細については、今後少しづつ、この勉強会でもシードバンクさんを中心に学んでいき、私達の向かう方向について考えて行動していこうと思います。

ゲノム編集とは、狙ったターゲットの遺伝情報を切り取ってしまう最新の遺伝子操作技術です。 遺伝子については、根本的には書き換えることは現在できていません。 また、食の安全が保障されないまま、市場に流通させようと様々な知見から検討されて進められています。 まだゲノム編集食材は市場には流通しておりません。

種苗法改正案の中身です。

種子法廃止について、地方では北海道、新潟、富山、埼玉、兵庫、山形各県が種子法と同じ内容の種子条例を制定し、これまでの活動を継続しようとしています。

シードバンクの活動では、固定種・在来種を継承し保護する条例の制定を提案する方向で検討中です。 種子法の必要性ではなく、根本的なたねの考え方に警鐘を鳴らしている状況で、まだ条例の制定の活動には着手してません。

次は、はせがわ農園です。

5月はじめのメロンの様子です。だんだん暖かくなってきて、今年は5月の1週目から受粉をしています。

メロンの水やりは、畝間の通路に延長ホースでため池を作るように水をやります。

時間は朝の8時前です。

メロンは僕は2本で仕立てるのですが、2本目の親づるは双葉の上から出てきます。双葉の両方から出てくるので、どっちかは芽かきをします。

ほったらかしで伸ばすと、2本目の親づるが分からなくなるのでこまめに観察の必要があります。

去年植えたイチゴが露地でも収穫できました。植えてからはほとんど何もしていなく、下の枯れた葉をかく位の管理でした。

やはり露地だと割れたり、何かの動物にかじられてしまうのが、ネックです。

ちなみに糖度は12,6度でした。

次はそらまめですが、先月の勉強会では成長点にアブラムシが凄くついてる話をしましたが、花が咲き終わって実をつけ始めた頃からアブラムシが全株から消えました。

同じような現象が夏野菜のナスでも見られたのですが、花が咲く前のナスの葉の裏はアブラムシが沢山つく時があるのですが、花が咲き終わり実がつき始めるとアブラムシは必ず消えます。何故かは分かりませんが、栄養成長から生殖成長に切り替わると植物は自分の子孫を守ろうとしているから、こういう現象になるのかなと思います。

ナスで見ていた現象が、そらまめでも全く同じになったのは驚きでした。

今年の1月から収穫しているスティックセニョールですが、5月になっても収穫が続いています。

茎の根元から次々と新たな芽が出てきており、野菜がないこの時期はとても助かりました。

これは農水省が発表している作物別の10aあたりの収益、労働時間、時給を示した表です。

僕は今年就農して3年目なのですが、現在まで少量多品目で栽培をしながら経営をしてきました。

露地の野菜は出来る時期がだいたい旬の時期が多く、市場での価格が低い時期と重なるため、最近、今の経営方針を見直したほうがいいんじゃないかと思うことが多くなりました。

2年間の経営実績を踏まえてお客様の需要や、富士宮の気候に合う作物がだんだんつかめてきたので、徐々に栽培の品目を絞り、出来るだけ労働の無駄を少なく出来るように今後も方針を考えていこうと思います。

次は、こだま農園の岩野さんです。

今年の冬にアメリカのボストンで見た農家が運営するマルシェや、経営の仕方を紹介してくれました。

同じオーガニックの農家でも、どういった思いで栽培にあたっているかや、なぜオーガニックを行うかなど、農家自身が情報発信を積極的に行っている場所は人であふれていたらしく、売り方が大事だとの事でした。

また、同じ地域に住む農家と消費者が共に農業に対する価値を共有し、地域で農業を支えるCSAについても説明してくれました。今後富士宮でこういった取り組みを行えるようにしていきたいとの事でした。

次は里山てるてるファームの上田正宣・由紀さんご夫婦です。

愛知県豊田市で4月22日に行われた勉強に参加されて、その内容を発表してくれました。

種に関する内容だったみたいです。また、勉強会の雰囲気が良く、とても刺激を受けられたとの事でした。

富士宮も勉強会は今後も継続していきます。生産者だけでなく消費者も交えた、素朴な食に対する疑問などについても意見を交わせる交流の場にしていけたらと思います。

次回は6月7日です。時間は19時からで、場所は前回と同じこだま農園(富士宮市半野2011)の畑の小屋です。

皆様のご参加、お待ちしています。

 

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