自然栽培メロンの定植
1棟目と2棟目の自然栽培メロンの定植を終えました。
順に経過を書きたいと思います。
1棟目のハウス
今年は去年よりも1ヶ月早く定植をしようと思っていたので、まずはハウス内の保温を強化しようと思い、サニーコートをハウスのサイドと入り口に張りました。
まず、中央の2列の畝に2月25日に12株定植し、29日に42株まず定植しました。
株間は今年も70cmです。使用しているトンネルのビニールは0,1mmのを使用しました。
夜の最低温度は7度でしたが、特に深く考えず8度までであれば成長が維持されるらしいので、1度くらいは大丈夫だろうと判断しました。
今年もツル割れ病になったものが何株かありましたが、去年同様に土をぬって対処をしました。
苗を植えてからは数日間、苗が活着するまで延長ホースで1株ずつ丁寧に水をやります。ポットが半分以上出るように浅植えで植えるので、土の乾燥が速いため最初はほとんど毎日あげます。
夜は灯油ストーブをつけます。
続いて、サイドの2列に3月9日に26株、3月11日に26株定植しました。
これで1棟目の定植を終え、合計106株です。
ただ、この頃(9日)から2月に植えたメロンに変化が出ました。
1枚目の本葉が枯れ始めました。
この理由に関しては、思い当たる節があったので、説明します。
右と左の苗は定植直前の様子ですが、明らかに成長具合が違うのが分かると思います。
この違いは、鉢上げを行った後も、引き続き保温シートにのせて育苗した苗(左側)と、保温されていない地べたで育苗した苗(右側)で、夜も地温が一定に保たれているかいないかの違いです。
そして、右側の苗はツル割れ病になるのを僕が恐れて水を少なめにやっています。
この結果、右側の苗は根に活力をつけれず弱ってしまい、定植後本葉が枯れる事に繋がったと思います。
無肥料栽培だと地温の確保はとても大事な事は分かってはいたのですが、育苗中の必要性を今まで感じたことがなかったので、本当に甘かったと実感しました。そして、夜の温度の確保は定植後はもっと大事になります。
話を戻しますが、本葉が枯れているのを見て当然とても焦ったので延長ホースでの水やりを長めで1株ずつ様子を見ながらあげました。
その結果13日頃から新しい本葉の葉の開き方が代わり、少し元気になってきました。
これは、18日の温度計ですが最低温度が12度まで上がっているのも影響していると思います。
それまでの最低気温は7度から10度位でした。
朝8時の地温ですが、中央の畝は24,7度、サイドの畝は20,4度です。
18度以上の地温がメロンの成長には必要らしいです。
メロンの成長は、植えた後に根がまず太くなっていきます。
この様子を定植後に確認できていたので、絶対大丈夫だと思って水やりをしていましたが、復活してくれて良かったです。
4月2日になると去年同様に本葉が大きくなってきて去年と同じ生育に戻りました。
ツル割れ病だった株も完治し、元気を取り戻しています。土を塗っているので、土壌の微生物が治してくれたのかもしれないし、無肥料で育てると成長が遅い分細胞が細かくなるので、免疫力が強いのかもしれませんが、理由は分かりません。
一般的には、ツル割れ病の原因は土壌のフザリウム菌だと言われていますが、僕は育苗中のポットの水の抜けの悪さだと思っています。
だから、育苗中も加温は必要だと今回実感しました。
次回は2棟目のハウスの様子を書く予定です。。