農薬や肥料を使わない自然栽培で育てたお野菜やメロンの宅配サービスをご提供します。

第1回富士山麗無農薬栽培勉強会

3月1日金曜日に第1回富士山麗無農薬栽培勉強会を開催しました。

今後毎月第一金曜日に定期的に開催します。

勉強会を開こうと思った経緯は、昨年の12月と今年の1月と2月に愛知県豊田市のみどりの里の責任者の野中慎吾さんが主催する勉強会に参加したことがきっかけでした。

3回とも勉強会の雰囲気がとても良く、内容は参加者が近況報告で今畑で上手くいってることと失敗した事を畑の写真を公開して率直に話す形式でしたが、普段は一人の作業ばかりなので他の生産者の考え方や具体的な作業手順はとても良い刺激になりました。

こういった勉強会を富士宮でも開催したいと思い、こだま農園の岩野雄介さんのご協力のもと3月から開催することが出来ました。

勉強会の内容は参加者全員で共有するため、それぞれが自分たちの発信の場で公開していきます。

無農薬栽培にご興味がある方、生産者に限らず消費者の方にもご興味をもっていただければ幸いです。

 

早速第1回の内容を発表します。

最初の発表は勉強会を言い出した僕からです。

はせがわ農園では無肥料無農薬の自然栽培を2017年6月から行っています。

まずは葉物野菜です。

葉物野菜を作るのがとても苦手だったのですが、普段定期的に読んでいる野菜だより2018年3月号の記事を参考にして、ナスが終わった畝をマルチを張ったままそのまま利用して、2018年10月末に播種したところ無事今年の1月から2月末頃まで収穫が出来ました。これがその記事です。

今年は暖冬だった事もあり、ほとんど霜の影響もなく出荷できましたが、マルチの上だととう立ちが早かった印象でした。なので今年はもう少し早く播種するか、マルチを早めに外すかの対処をしようと思います。

2018年9月の頭に播種したスナップエンドウと絹さやの様子です。

ここはハウスでアロイトマトをやっていた所で、トマトを片付けてから畝をそのまま残しスナップエンドウと絹さやを播種しました。絹さやは11月の下旬から収穫出来ましたが、スナップの収穫はは2月からでした。スナップは地元ではこの時期に出荷している生産者がほとんどいなかったので、売れ行きも好調でした。

メロン、ズッキーニ、スティックセニョールの育苗の様子です。

メロンだけは1月20日に播種したので家の地温上昇マットにのせて発芽だけさせましたが、他の作物はハウスの換気による温度調節だけで発芽させてます。電気を引っ張って来れないので、夜はトンネルビニールの上に保温シートをのせて寒さを防ぎます。

ハウスでは今年、カリフラワーや春菊、スティックセニョール、レッドキャベツも栽培しました。

どれも上手くいきましたが、平畝で育った作物よりも畝の上で育った作物の方が成長が良かった印象です。

作物の根も酸素を求めるので、平畝ではそこがネックになった印象です。

以上です。

次は、今年からこだま農園のスタッフとして働いている吉目木君の発表でした。

今回は畑の様子ではなく、去年まで働いていた福祉事業所の経験談でした。

色々な課題を明確にし、今年はしっかり自然栽培で作物を出荷する意気込みを発表しました。

事業所の利用者の方との作業では、職員と利用者でゴールのイメージを共有する事と適材適所での作業が大事でした。

次はこだま農園の岩野さんです。

去年就農し、無肥料無農薬の自然栽培を行いました。

コンパニオンプランツを意識した取り組みを行い、1年目から成果が確認できました。

ハウスではミニトマトをやり硬盤層破壊目的で大麦を畝間に植えました。

スイカの除草とクッションがわりに大麦を播きました。

スイカも無事収穫できました。

ただ、収穫のタイミングが難しく、ツルが枯れた後の判断が課題との事です。

露地でメロンが出来たそうです。

試験的に除草をしなかったトマトの様子です。

あまり収穫が出来なかったみたいで、通気性や日照の確保はやはり大事との事でした。

麦は種代が高いのがデメリットだったみたいです。

今年も防草シート代わりで使用予定です。

次はなごみ農園の宮田さんです。

僕も研修でお世話になった師匠です。

一昨年までは有機栽培と自然栽培を作物によって行っていましたが、去年から全面積で施肥を止め、全作物を自然栽培で生産しています。

水はけは悪くない畑でしたが、写真の場所に定植した白菜は上手くいかなかったようです。

前々作と前作が大豆とズッキーニだったのですが、芯くい虫の被害が拡大したようでした。

原因は分かりませんが。今年は作付けの作物を違うものに変更するか麦を植える予定です。

違う場所に植えた白菜は問題なしでした。

畝を立てなかった人参は発芽は良かったのですが、台風や雨の影響から生育がよくありませんでした。

畝を立てた人参は問題がなかったみたいで、人参も畝が必要との事です。

ねぎの様子です。元々肥料を入れてなかった畑ですが、今年は先端が黄色くなるのが早かったみたいです。

原因が分からないため、今後も検証し、適地適作をより意識して作付けをする予定です。

写真はなかったのですが、去年はほうれん草がとても上手くいったみたいです。

場所はずっと不耕起で残渣が蓄積していた場所だったみたいで、ほうれん草にとってベストの畑になったのではないかとの事でした。

大根ですが、生育は良かったのですが肥料をやめて味が全く無くなったみたいです。

原因は畑に残っていた窒素分が光合成による炭水化物と結合して成長の方にいってしまい、食味の炭水化物がほとんど無くなったのではないかとの事でした。

 

以上が今回の全ての発表内容です。

1回目から参加者全員で意見交換や情報共有を行う事が出来、手ごたえを感じました。

次回は4月5日金曜日18時半からで、場所は前回と同じこだま農園(富士宮市半野2011)の畑の小屋です。

お気軽にご参加下さい。

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