静岡県浜松市で自然栽培の作物やオーガニックの生活用品、雑貨や本などを扱った「オーガニックたま屋」様にうちの畑で栽培した松島純2号白菜を発送いたしました。
実は、3年半前の就農当初、販路を「静岡 自然栽培」で検索して探していたときにオーガニックたま屋様を見つけて、一度サンプルを送ったことがあります。僕は、就農当初から無肥料無農薬栽培をやっており、当然のように自然栽培で出来た作物に対し自信を持っていました。
その時は、キュウリやズッキーニ、ナスなどの固定種の夏野菜を送ったのですが、店主の藤田さんからは「自然栽培にしては味が薄い」との評価でした。そのため、店頭での取り扱いは難しいとの事だったので、僕も技術を磨いて頑張ります、と言って僕なりにどうしたら自然栽培で作物が美味しくなるかを考えるきっかけになりました。
また、その時に藤田さんからは「自然栽培でも有機栽培でも専業で継続している人はいないですよ」と忠告も受けました。
今現在の僕の状況を見ても、ギリギリ食っていくのがやっとというのが正直なところなので、本当に農家は生活が厳しいなぁと年々思います。
農家の経営方法に関しては、僕なりに色々な方の本を読み、その都度その人の真似をしていこうと毎回思いますが、その人の経営の真似をすると栽培から収穫、販路を見直す事が必要になったりするので、結局今の細々としたやり方を一新する勇気がなく、途中で止めてしまいます。
なので、ほぼ毎日どうしたら良いのかを考えながら畑で作業をしています。
ただ、お客様から支持を頂いている農家の方は、こまめに情報発信（自分の考え方や、農業に対する思い、農薬や除草剤の危険性など）をされている方が大半だというのが最近になりよく分かり始めました。
僕は本を読むのが好きなのですが、やはり読む理由はその人の考え方を学んで、自分の視野を広げたり、物事の突き詰め方を真似したり、実際の畑作業に当たる上での注意点や抑えるべきポイントを知識として準備しておきたいからです。
お客様の視点で考えると、やはり決して安くないお金を出して日々の食事で自分やご家族の口に入るものを購入されるわけですから、信頼できる生産者から買いたいというのが率直な気持ちだと思います。
その方々に届けるためには、やはり情報発信を躊躇していては受け取って貰える手段を自分で止める事になるので良くないことだと思います。
なので、これからはなるべく定期的に自分の考えをブログに掲載していく予定です。
お時間がある時に、またはご興味がある記事に目を向けていただけたら幸いです。
